アニメーションおよび可塑性の力
この論文では、セルゲイ・エイゼンシュテインがアニメーション作成の重要事項として特定した可塑性の概念について検証する。ただし、この論文では、可塑性を美学的な見地でのみ検証するのではなく、その意味を拡大し、アニメーションの登場人物が観客に及ぼす影響について考察する。17世紀におけるアタナシウス・キルヒャーの実験からアメリカ合衆国軍部によって開発された仮想現実アプリケーションに至るまで、過去および現在の事例を基に、作者は精神生活におけるアニメーションの持つ変革を起こし得る潜在能力、そしてこの潜在能力がどのように権力の行使に使用されてきたかという問いに対する答えを求める。