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ヤン・シュヴァンクマイエル『J.S.バッハ:G線上の幻想』分析――アニメーションと実写の相補関係

ヤン・シュヴァンクマイエルはチェコの映画作家、視覚芸術家であり、特に有名な「アニメーション作家」である。しかしアニメーションとは何か?このような問いからすぐ分かるのは、実際の対象としての「アニメーション」に関する定義が欠いていることである。にもかかわらず、アニメーションは、1895年に「実写」が誕生して以来、以前として重要な枠割を担っている。本稿で筆者は、シュヴァンクマイエルの作品『J.S.バッハ:G線上の幻想』を考察することで、「アニメーション」と実写がどのように相補するのか明らかにする。まず、彼の特徴的な視点ショットは、様々な壁とアニメーション映像で構成される抽象的なイメージへ我々を効果的に導く。次に、暗闇で占められ、主にクロース・アップで構築されている二次元的映画空間は、触覚を感じさせると同時に、印象的なアニメーション映像を創り出す。最後に、反復、スウィッシュ・パン、ズームのような映画手法は、動く壁のイリュージョンを提供する。

  • タイトル(英語)
J. S. Bach: Fantasia g-moll: Complementarity between Animation and Live-action
  • 発表年
2005年
  • 著者
  • 掲載誌
アニメーション研究
  • 掲載誌巻号
6(1)
  • 掲載誌ページ
13-22
  • 掲載誌ウェブページ
https://www.jsas.net/index_JJAS.html
  • キーワード

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