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『シンプソンズ』とアメリカ一一架空の街スプリングフィールドの家族を通して見るアメリカ社会

『シンプソンズ』は、アメリカで20年以上にわたって放送される、テレビアニメーションのシリーズで、世界でもっとも有名なアニメーションの家族の一つである。シンプソン家は、スプリングフィールドという架空の郊外に住む、どこか機能不全に陥った家族として描かれる。このアニメーションは、家族の価値について多くの重要な問題を提起する。アニメーションのキャラクターが現実について問いかけを行うと、じっさいに現実世界での論争を引き起こすこともしばしばだった。家族の意味とその社会における役割は、昔からアメリカでは重要な問題であった。というのも離婚率が上昇し、片方の親がひとりで子供の世話をするようになったためである。同様に、シンプソン一家は家族の価値について意見を述べる。言い換えれば、アメリカにおいて現在の家族がどうあるべきかについての見解を述べるのである。この研究を通じて、私は『シンプソンズ』の作品を分析したいと思っている。とくにこのアニメーションシリーズがいかにアメリカ社会の変化を描いているか、そしてシンプソン一家がいか彼らの観点からアメリカの社会と文化を表象しようとしているかを分析したい。

  • タイトル(英語)
How “The Simpsons” Sees the Society: Looking at Family Values through the Fictional City of Springfield
  • 発表年
2010年
  • 著者
  • 掲載誌
アニメーション研究
  • 掲載誌巻号
11(1)
  • 掲載誌ページ
25-31
  • 掲載誌ウェブページ
https://www.jsas.net/index_JJAS.html
  • キーワード

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