Anime: A History
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クレメンツは英語圏のアニメ研究コミュニティにおける長年の貢献者であり、この本はアニメ産業の歴史的発展をその最も初期から年代記のように研究していったものの頂点である。
クレメンツは英語圏のアニメ研究コミュニティにおける長年の貢献者であり、この本はアニメ産業の歴史的発展をその最も初期から年代記のように研究していったものの頂点である。
推薦文献リストは、研究・教育委員会が信頼の置ける研究者・専門家を選出し、それらの方々に執筆いただいたものである。ただ、そこでは挙げられていないにもかかわらず、アニメーション研究において重要な文献も存在する。このリストは、そのような文献をフォローアップする目的で研究・教育委員会のメンバーが作成を行った。(作成者:萱間隆、須川亜紀子、中垣恒太郎)
日本のアニメーション産業は複雑で相互に入り組んだシステム・枠組み・ネットワーク・プロセスによる多面的でユニークなシステムである。アニメが世界各地で起こした社会文化的な影響については多くのことが書かれているし、それぞれの作品の主題分析も多く扱われているが、実際のところ、表面的な部分を超えた諸要素をより適切に理解するためには、さらなる議論が必要とされる多くの側面がいまだに残されている。このリストは、アニメ産業の内部の仕組みや特質について光を当て、より完全なイメージを作り上げるための助けになるであろう情報源である。
アニメ歴史家による日本アニメ史。英国の映画研究を専門とする出版社による刊行物であり、英語圏での基礎文献の位置づけ。1980年代以降、海外での評価が高まっていく時代の記述を英語圏から捉える視点は参考になる。(中垣)