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スタン・ヴァンダービークの『ポエム・フィールド』におけるメディアの政治学

この論文が提示するのは、ヴァンダービークがベル研究所において1966年から69年のあいだに制作したコンピュータアニメーション作品の連作『ポエム・フィールド』を理解するための文脈である。この連作は、ベル研究所のコンピュータ科学者ケン・ノールトンが発明した映像による初のプログラミング言語Bflixを用いている。 この連作の分析を通じて著者が示そうとするのは、ヴァンダービークのポリティクスが方向性として如何に深く意識的に社会主義的であったか、当時出現しつつあった情報・コミュニケーション技術のラディカルな構想を通じて如何に社会的意識を変容させようとしたか、そして、その目的のために、同時期に出現しはじめたコンピュータアニメーションがいかに中心的なものであったか、ということである。

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