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「ジャパニメーションの表情とその内面(2)」――キム・ジュニアン著『イメージの帝国:日本列島上のアニメーション』より――

本稿は、キム・ジュニアン著『イメージの帝国:日本列島上のアニメーション』を日本語訳した一部である。『アニメーション研究』(第15巻第1号A)に掲載した前稿では、第二章「ジャパニメーションの表情とその内面」3節において、日本のアニメーションが伝統文化である歌舞伎および絵巻、また文学の領域では私小説からの影響を受けていることを論じた部分を訳出した。本稿では引き続き、同章の4節、5節を採り上げる。4節「「無国籍的」ということについて」ではジャパニメーションが無国籍的であると称される言説自体の考察となっている。後期産業資本主義の帝国的意志が無国籍性を拡大再生産し、また日本の文化的雑種性が無国籍性を構築してきた源泉と捉える。5節「髪の色の無国籍論争」では、ジャパニメーションに見られる登場人物の多様な髪の色に着目し、無国籍性の問題をより具体的に問い直す。日本人を表現する際に黒色以外の髪の色にするのは、アニメーションならではの自由な表現によるものではなく、日本人自らの再現に対する無意識的な抑圧がもたらしたものであり得るのだと指摘する。

  • タイトル(英語)
Japanimation (Anime)’s Expressions and the Inside (Part 2): From Joon Yang Kim’s Empire of Images: Animation on Japanese Islands.
  • 発表年
2014年
  • 著者
  • 掲載誌
アニメーション研究
  • 掲載誌巻号
15(2)
  • キーワード

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