アニメーション研究のための
論文と書籍のデータベースサイト

This Item in English

メディアミックスの動員: 社会的動員と妖怪ウォッチ

日本において、テレビのアニメーション作品は、「メディアミックス」またはトランスメディアの必要不可欠な要素とみなされている。さまざまな状況で、このようなテレビ番組は「30分のコマーシャル」または「番組の長さのコマーシャル」と認識されてきた。この論文では2014年のアニメである「妖怪ウォッチ」を取り上げ、アニメの物語としてではなく、総動員を目的とした呼びかけの一部として検証する。日本におけるメディアミックスの先導者である角川春樹は、メディアミックスのモデルは、ヒトラーの国家主義終盤のおける「国家総動員」のファッション、音声、イメージから採ったものであるという扇動的な発言をしたが、この論文では、「妖怪ウォッチ」を国家総動員という概念におけるメディアミックスとして検証する。作者は、「妖怪ウォッチ」の商品、ゲーム、およびアニメーションの詳細な分析を通じて、年少者たちを対象としたこのメディアミックスの最終段階は、収集中心の消費への総動員であることを示す。つまり、商品流通の調査を必要とする「消費の物流管理」、そしてゲームへの誘因およびゲームのマニュアルとしてのアニメーシの役割を考察する。

  • タイトル(英語)
Media Mix Mobilization: Social Mobilization and Yo-Kai Watch
  • 発表年
2017年
  • 著者
  • 関連作品
  • 掲載誌
Animation: An Interdisciplinary Journal
  • 掲載誌巻号
12(3)
  • 掲載誌ページ
244-258
  • 掲載誌ウェブページ
https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/1746847717739565
  • DOI
10.1177/1746847717739565
  • キーワード

関連する一覧

アニメ