もぐらの歌 アニメーターの自伝
野外映画会でマンガ映画に出会った少年は、やがてアニメーターの道を志す……。「長靴をはいた猫」のベテラン森やすじが、アニメとともに歩んだ半生の哀歓を綴る。
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野外映画会でマンガ映画に出会った少年は、やがてアニメーターの道を志す……。「長靴をはいた猫」のベテラン森やすじが、アニメとともに歩んだ半生の哀歓を綴る。
最近ではインターネットで戦前から戦中にかけてのアニメーションを見られるようになっており、アニメーション史を研究しやすい環境になりつつある。それでもまだ、1917年に国産アニメーションが始まり、1956年に東映動画が設立されるまでの数十年間に関しては、十分な研究がされているとは言い難い。このリストでは東映動画設立以前の時代に注目し、制作者の自伝や評伝、さらに作品を理解する手がかりとなる書籍を取り上げる。
森康二(森やすじ)が『アニメージュ』に連載していた自伝を加筆・訂正した上で単行本化したもの。日本動画社時代の政岡憲三を始めとする、当時のアニメーション制作者たちの仕事ぶりが伺える1冊である。