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ロトスコープとのロマンス――ジェフ・シェアのアニメーションにおける自己再帰性とリアリティ効果

この論文において著者が行うのは、ジェフ・シェアの実験アニメーションを、近年のコンテンポラリーな商業的コンピュータアニメーションにおいて強迫的に見られる「リアリティ効果」の探求との関係で考察することである。シェアは作品制作にコンピュータを用いていない。しかし、ロトスコープ(アニメーションのイリュージョン的な効果を構築しようとする試みにおいて長年にわたる複雑な関係を持つ装置)を全面的に用いている。著者が議論するのは、彼の作品におけるあまり普通ではないロトスコープ技術の流用、アヴァンギャルド映画における歴史的傾向と彼の作品とのリンク、アニメーションにおける個々のフレームと運動の創造とのあいだの関係に対して彼が持つ関心、そして、認知的・視覚的知覚の根本原理に対する彼の反省的な関与といったものである。

  • タイトル(英語)
Romancing the Rotoscope: Self-Reflexivity and the Reality Effect in the Animations of Jeff Scher
  • 発表年
2007年
  • 著者
  • 関連作家
  • 掲載誌
Animation: An Interdisciplinary Journal
  • 掲載誌巻号
2(2)
  • 掲載誌ページ
111-127
  • 掲載誌ウェブページ
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/1746847707078273
  • DOI
10.1177/1746847707078273
  • キーワード
  • カテゴリ

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