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マルチプレーン・カメラの立体感がもたらしたもの

1940年代、セルゲイ・M・エイゼンシュタインはディズニーのアニメーションを批判しているが、その理由として挙げたのがキャラクターと背景の描写の違いに対する違和感である。この違和感を生み出した原因の一つは、当時のディズニーがマルチプレーン・カメラを使用していたことにあったと思われる。本論文では、1930~40年代を中心とした、マルチプレーン・カメラとして同定できる使用例を取り上げる。それらは構造上、セル・アニメーションだけでなく、ミニチュア・セットを撮影することも可能であった。さらに、従来のアニメーション撮影とは異なる技術が求められることから、ミニチュア・セットや実写の撮影経験を持ったスタッフが必要とされた。マルチプレーン・カメラのミニチュア・セットや実写との接点が、アニメーションに立体感だけではなく、違和感をも、もたらしてしまったと考えられる。

  • タイトル(英語)
Concerning the 3D Effects of the Multiplane Camera.
  • 発表年
2015年
  • 著者
  • 関連作家
  • 掲載誌
アニメーション研究
  • 掲載誌巻号
16(2)
  • 掲載誌ページ
15-25
  • キーワード

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