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中学校の美術教科書でアニメーション題材はどのように扱われてきたか

日本の初等・中等教育におけるアニメーション教育はどのような教育的意図をもって行われてきたのか。その歴史的経緯を明らかにすることを目的として、中学校の美術科に焦点をあて、同科目の教科書で扱われてきたアニメーション題材について調査を行った。計309冊の教科書から49の題材を抽出し、4つの時期に区分してその変遷を通時的に分析した。中学校美術教科書における最初のアニメーション題材は1955年に構成教育に力点をおいた教科書に掲載され、その題材は構成教育、メディア教育、創造性教育という3つのねらいを含むものであった。その後1970年代には新たに視覚的コミュニケーション教育の側面が加わり、2010年代以降に協調的コミュニケーション教育という方向性が生まれた。中学校美術のアニメーション題材は時代とともにその教育のねらいが多様化しており、現在は5つのねらいが多面的に含まれている。

  • タイトル(英語)
A Historical Survey of Animation Subjects in School Textbooks of Art in Junior High School Education in Japan.
  • 発表年
2020年
  • 著者
  • 掲載誌
アニメーション研究
  • 掲載誌巻号
20(2)
  • 掲載誌ページ
55-66
  • 掲載誌ウェブページ
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjas/20/2/20_55/_article/-char/ja
  • DOI
10.34370/jjas.20.2_55
  • キーワード

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