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釘にはね返りなが、ら斜面を転がる球体の動きに対する生物性印象――球体のはね返り係数と重さの効果について

球体が釘を打たれた斜面の上を転がるとき、跳ね返りと転がりは、はね返り係数と球体の重さのによって異なる。本研究は、こうした球体の特性が、それが見られたときの生物性の印象に影響するかを検討する。七つの転がる球体のビデオクリップからつくられた七つのポイント・ライト・ディスプレイ・アニメーションと、同じアニメーションを逆再生することで得られる七つの刺激が、59人の被験者に提示された。彼らはそれぞれの刺激となるアニメーションの生物性に評点をつけるよう求められた。結果は、はね返り係数が低いほど生物性の点が高くなること、球体が重いほど生物性の印象が強くなることを示していた。また、球体の重さは、一つのポイント・ライト・ディスプレイ内でのはね返りの回数と密接な関係があることが明らかになった。つまり球体が重いほどはね返りの回数が少なかった。これらの結果を、Premack とPremack (1995)によって提案された「動きの自動性」と「ゴール志向性」の観点から論じた。これらの観点は動体の知覚された意図を理解するうえで重要なファクターである。

  • タイトル(英語)
Impressions of animacy of various balls differing in terms of coefficient of restitution and weight, tumbling on a slanted board with many nails
  • 発表年
2010年
  • 著者
  • 掲載誌
アニメーション研究
  • 掲載誌巻号
11(1)
  • 掲載誌ページ
33-41
  • 掲載誌ウェブページ
https://www.jsas.net/index_JJAS.html
  • キーワード

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