ジャパメリカ:ジャパニーズポップカルチャーはいかにして米国に侵入したか
アニメやマンガ(日本のアニメーションや漫画雑誌)といった現代の日本のポップカルチャーは、アジアでのハリー・ポッター現象に匹敵するもので、まさに嵐の勢いてアメリカをとらえる海外輸出です。ハリウッドが映画館の空席を埋めるべく闘っている一方で、日本のアニメのリリース、数字上はアメリカ映画をますます追い越しており、さらに重要な点は、作品がファンに与える影響が大きく、夢中にさせてしまうことにあります。ただし、ハリー・ポッターが「普遍的」であると同時にまさにイギリス的であったように、アニメはどこまでも日本的ですが、まったく予想外なことに、米国で人気を高めています。
『Japanamerica』は、日本のポップ現象に接したアメリカ人の経験をダイレクトに取り上げた初の書籍で、宮崎駿の大作から、ヘンタイ、すなわち過激なポルノ的アニメとして急成長している世界、そのほかカトゥーンネットワークで毎日放映されている実績があるパフィーの亜美と由美、小説家の村上春樹などまで、すべて網羅しています。本書は、両国のアーティスト、批評家、読者、ファンの洞察を紹介するとともに、最先端をいく文献として、アメリカと日本のポップカルチャーが今にも劇的に衝突しそうなほど互いに抱えている葛藤に注目しています。