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おもちゃが生命を持ったら:アニメーション、変身、開発の物語

18世紀以来、欧州やアメリカの子供や大人向けにかかれた物語(多くの場合、秘密や官能的に関するものであったり彼ら自身のカーニバルのような暮らしについてだったりする)でおもちゃは重要な位置を占めている。この草分け的な功績において、Lois Rostow Kuznets は、「Pinocchio(邦題:ピノキオ)」や「Winnie the Pooh(邦題:くまのプーさん)」、「The Velveteen Rabbit(邦題:ヴェルヴェティーン・ラビット)」のような古典的な古い作品から「The Mouse and His Child(邦題:親子ねずみの不思議な旅)」のような現代的な作品や「Calvin and Hobbes(邦題:カルビンとホッブス)」のような人気のあるコミック作品、ロボットやサイボーグが登場する最新のサイエンスフィクション作品まで、その中で描かれるおもちゃのキャラクターの役割を研究している。
フェミニズム論、新フロイト派のWinnicott(ウィニコット)の遊戯分析、構造主義、新マルクス主義を含むさまざまな間テクスト的アプローチを用いて、Kuznetsは、子どもたちの遊びのようにキャラクターが人類の深い需要、欲望、恐れとどのように関連するかに焦点を当てる。Kuznetsの分析の多くの文章には「リアル」になってしまう心配—客観というよりは自立的な主観—があふれている。おもちゃのファンタジーは実存主義的問題も提起する。それは、より力強くあることに影響するあるいは影響を受けることを意味し、おもちゃを生き物に変身する過程に危険が待ち受けているかもしれない—それは創造性を掻き立てる挑戦を示す人間の創造性という行為である。Kuznetsは、これらの文章の多くは個々のレベルでの調和を妨害するものの、家父長制度的社会の潜在的価値や階層を支えるロマンティックな懐古の情を喚起しがちであると締めくくっている。

  • タイトル(英語)
When Toys Come Alive: Narrative of Animation, Metamorphosis, and Development
  • 発表年
1994年
  • 著者
  • 出版社
Yale University
  • 書籍のウェブページ
http://yalepress.yale.edu/book.asp?isbn=9780300056457
  • ISBN
0300056451
  • Webcat Plus
http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/book/6422396.html
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