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フィリックス:世界で最も有名なネコのひねくれたお話

150枚以上の写真とフルカラーの挿入記事で見事に図解されたフィリックスは、サイレント時代の最も人気の高いすばらしい仕上げで収益性の高いカートゥーンの作成とマーケティングを背景に、興味深いスタイリッシュな報告となっている。『Sammy Johnsin』(サンボ漫画)とチャールズ・チャップリンの組合せを基に、『フィリックス・ザ・キャット』は、ミッキー・マウスよりも10年早く、映画の中で「個性」を示した初のカートゥーンキャラクターであった。1919年から1933年まで、フィリックスは国際的に絶賛され、チャップリンやバスター・キートンに並ぶ人気であった。フィリックスのプロデューサーのパット・サリバンは熟練工のアーティストであり、慢性アルコール依存患者であり、強姦で有罪となったが、フィリックスの製作と発展に対する名誉を求めた。しかし、ジョン・ケインメーカーが発見したとおり、実は、フィリックスが最高の人気を得た期間に200本以上のフィリックス映画を考案し、アニメーション化し、監督したのは、サリバンの才能ある、ただし控えめな製作マネージャーのOtto Messmerであった。そしてケインメーカーはMessmerの驚異的な業績に重点を置くことにより、ウォルト・ディズニーよりも数年前のフィルムアニメーションの世界全体に光を当てている。

  • タイトル(英語)
Felix: The Twisted Tale of the World's Most Famous Cat
  • 発表年
1991年
  • 著者
  • 出版社
Pantheon Books
  • ISBN
0679728090
  • Webcat Plus
http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/book/6141896.html
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