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今 敏のつながり合う創造的世界:自己探求の連鎖

本研究の目的は、今 敏のライフストーリーの観点から、今 敏監督の人間像、今 敏監督の創造過程、そして、今 敏監督と今 敏監督作品との連関について明らかにすることである。本研究では、アニメーション作品、絵コンテ、 日記、ブログ、ウェブサイト、エッセイ、音声解説、記事などの資料調査に基づく質的研究の方法論を採用した。その結果、今 敏は、仕事と仲間とともに、アニメーション監督という職業を通して、アイデンティティを確立させながら、自らを表現しようとしていることが明らかにされた。今 敏監督は、絵を描くことによって、想像力を拡張し、創造性に富んだ新しいアニメーションの表現に挑戦し続けた。彼のアイディアは、現実と対峙し、予期しない出来事や偶然の出会いが源泉となっている。特に平沢進の音楽と筒井康隆の小説の影響を受けており、これらの世界観は、今 敏監督のアニメーション作品に活かされている。さらに、今 敏監督は、日女王生活の中での想像力を作品に反映している。本研究の結論として、今 敏は、自らの人生の意味を探求しながら、アニメーション作品の中に、彼自身の人生のテーマを表現し続けたことが明らかにされた。

  • タイトル(英語)
Satoshi Kon's Interconnected Creative Worlds: The Continuity of Self-exploration.
  • 発表年
2016年
  • 著者
  • 掲載誌
アニメーション研究
  • 掲載誌巻号
18(1)
  • 掲載誌ページ
15-32
  • 掲載誌ウェブページ
https://www.jsas.net/index_JJAS.html
  • キーワード

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