<ロボッ卜テコンV>に現われる主調色の作用と象徴性に関する研究――デジタル復元版〈ロボッ卜テコンV>を中心に
この論文は、初期韓国アニメーションであるくロボットテコンV>の2007年復元版の色彩分析を行ったものである。1976に製作された原版は保存状態がよくないので、色彩分析の対象として相応しくないと判断したためである。アニメーションに使われる色彩は製作者の演出であり、特
にキャラクターに使われている色相は性格を含め、多くの情報と象徴的なイメージを伝達する。観客はアニメーションで初めてキャラクターを見る際、色彩のイメージを通じて性格の特性を認知するようになる。さらに、色彩イメージの可変性を認識しない色彩選定は作品の完成度にも影響を与えることになるため、色彩のイメージについての分析は大きな意味を持つと言える。