今敏の作品におけるキャラクターが抱くイメージの描写について――イメージの視覚化から実体化への変化を追って
今敏は才能ある長編監督である。彼は、あるキャラクターは、不安定な主人公の心的イメージを、異なるシチュエーションで現実のもととして見ると述べている。今が用いる可視的な心的イメージは、心的表象を視覚化するアニメーションの特徴に対応するものだと考えられてきた。しかし、今は、可視的な心的イメージの使用から、心的イメージが実体化された世界のドローイングへと表現スタイルを変化させていった。
今敏は才能ある長編監督である。彼は、あるキャラクターは、不安定な主人公の心的イメージを、異なるシチュエーションで現実のもととして見ると述べている。今が用いる可視的な心的イメージは、心的表象を視覚化するアニメーションの特徴に対応するものだと考えられてきた。しかし、今は、可視的な心的イメージの使用から、心的イメージが実体化された世界のドローイングへと表現スタイルを変化させていった。