現代の中国における自主制作アニメーションに関する論文
自主制作アニメーションは、中国ではマイナーなメディアである。研究によれば、中国人アーティストと映画学の研究者が、このジャンルおよび人気映画の実施と制作を始めたのは1990年代で、とりわけShanke(閃客、中国人のFlashアニメーター)現象が起きたあとのことである。本稿にある現代の中国の自主制作アニメーションに関する既存の言説は、主に中国の専門家および研究者の言葉および文書を考察することで厳密に分析されている。著者は、アニメーションは「芸術形式」として考えるべきであり、外的制約や他者の介入なしに自由に表現できるべきである前提にもとづき分析を行う。終局の目的と芸術の意味、そして芸術の形に焦点を当てるべきである。専門家によるさまざまな談話の中でも、現代の中国のアートシーンによる談話は自主制作の形を守るよう推奨すべきであると著者は考える。これは、制度化され主流となっている談話の枠組みの外にある、真実かつ個人的・内面的価値観と表現に光を当てるためである。