YouTubeのアニメーションはアルゴリズム・フレンドリーか? インターネットアニメーション制作に影響を及ぼすYouTubeのアルゴリズム
YouTubeとは、視聴覚製品にとって最適のショーケースの場であり、多くのクリエイターにとっての収入源の場である。一部のインターネットアニメーションの先駆者は、YouTubeというプラットフォームに移行することで作品のさらなる可視化と経済的備えを図った。リプライ・ガールと呼ばれるユーチューバー集団は、そのコンテンツ自体には芸術性や話力という価値はないものの、YouTube収益化の仕組みと動画掲載順位のアルゴリズムを欺くことで急速に経済的利益を得た。これに対抗するため、YouTubeは動画掲載順位のアルゴリズムと収益化の仕組みの変更を行なった。著者は、2006年から2018年にかけて25のアニメーションチャンネルで公開された3300個以上のビデオの調査を行なった。デジタル・メソッド・ツールを使用して、YouTubeのプラットフォームおよびポリシーに適用された変更内容がどのようにインターネットアニメーション制作の発展に影響し、それを形作ったのかを分析する。