スペインアニメーションの黄金期(1939–1951)
1940年代、バルセロナを拠点とするスペインのアニメーション業界の技術レベルは最高潮を迎えた。フランコ体制の独裁政治、そしてスペイン内戦後の緊縮経済にもかかわらず長編映画を製作したカタルーニャのアニメーション業界は 、当時のヨーロッパのアニメーションと比較されることとなった。本稿では、バルセロナのアニメーション黄金期の理由と性質を探り、同業界が歩んだ卓越した技能への道を辿る。著者は1939年から1951年まで続いたスペインアニメーションの黄金期の歴史を、当時の国際的なアニメーション業界という視点から回想する。