Animation: An Interdisciplinary Journal, Vol.6 (3)
Sybil DelGaudio, "If Truth Be Told, Can ‘Toons Tell it? Documentary and Animation," Film History, 9(2), 1997, 189-99
アニメーション・ドキュメンタリーについて書かれた最初期の記事のひとつ。歴史的な側面にフォーカスが当たっている。
Cristina Formenti, "The Sincerest Form of Docudrama: Re-framing the Animated Documentary," Studies in Documentary Film 8(2), 2014, 103-115
フォルメンティによるアニメーション・ドキュメンタリーについての興味深い言及。「ドキュドラマ」のサブ・タイプとして読解している。私自身が書いた本のなかでも取り上げられたオルタナティブな観点を、彼女自身の研究は提供してくれている。
Annabelle Honess Roe, "Absence, Excess and Epistemological Expansion: Towards a Framework for the Study of Animated Documentary," Animation: An Interdisciplinary Journal 6 (3), 2011, 215-231
アニメーション・ドキュメンタリーについて我々がどのように考えるべきかについての概要を提供する(私による)記事。アニメーション・ドキュメンタリーをいくつかの異なるグループに分けるやり方を試した。
Annabelle Honess Roe, Animated Documentary, Palgrave Macmillan, 2013
書籍全体にわたってアニメーション・ドキュメンタリーについて取り上げた(現在に至るまでの)最初の本。アニメーションをドキュメンタリーにおける「表象の戦略」として考えることで、実写のドキュメンタリーではなしえないことをアニメーションがなしえているということを示唆している。アニメーション・ドキュメンタリーの様々なタイプを眺め、ドキュメンタリーが私たちに見せうる範囲を、アニメーションは広げ、深めるということを最終的には議論している。
Annabelle Honess Roe, Kate Nash, Craig Hight, Catherine Summerhayes, "The Evolution of Animated Documentary," New Documentary Ecologies: Emerging Platforms, Practices and Discourses, Palgrave Macmillan, 2014, 174-191
1990年代においてアニメーション・ドキュメンタリーの制作が盛んになり、興味も多く持たれるようになった理由について考えるものである。
Gunnar Strøm, "The Animated Documentary," Animation Journal 11, 2003, 46-63
デル・ガウディオの著作とも似ているのだが、アニメーション・ドキュメンタリーの歴史を展開する最初期の記事。
Paul Ward, "Animated Realities: The Animated Film, Documentary, Realism," Reconstruction: Studies in Contemporary Culture 8(2), 2008
映画的リアリズムの理論という文脈において、アニメーション・ドキュメンタリーを議論する記事。
Paul Wells, “The Beautiful Village and the True Village: A Consideration of Animation and the Documentary Aesthetic,” Art and Animation, 1997, 40-45
アニメーション・ドキュメンタリーについての初期の研究として参照すべき例のひとつ。ウェルズはこの記事において、アニメーション・ドキュメンタリーの類型論を示唆している(私の本はそれに挑むものになっている!)。
Orly Yadin, Toby Haggith and Joanna Newman, “But is it Documentary?” Holocaust and the Moving Image: Representations in Film and Television Since 1933 (Wallflower, 2005), 168-172
オルリー・ヤディン(『サイレンス』)にとって、自作のドキュメンタリーにおいてアニメーションを使うことが最良のアプローチであったことを示す、作家自身による説得力ある論証。
学術雑誌においてアニメーション・ドキュメンタリーに対して広範な注意が注がれたのはこれが初めてである。様々かつ多彩なトピックについての偉大なる記事が多く揃い、この特別号の編者ジェフリー・スコラーによるイントロダクションには本当に有益な情報が入っている。