星山博之『星山博之のアニメシナリオ教室』(雷鳥社、2007)
シナリオの描き方のみの技術書としてはもちろんだが、現場で培われた一流のシナリオライターとての視点、発想等のノウハウを惜しみなく解説された名著。
吉邉尚希『ショートアニメーション メイキング講座 ~吉邉尚希 works by CLIP STUDIO PAINT PRO/EX』(技術評論社、2017)
クリップスタジオにアニメーション機能が追加され、日本のアニメ現場では様々なアプリが検討されている中で、アニメの制作現場のノウハウをこのアプリに移植して見せた解説書である。
室井康雄『アニメ私塾流 最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術』(エクスナレッジ、2017)
ネット上でのアニメ私塾という、学びの場を見事までに書籍という形でまとめ上げた、アニメーターのための解説書。アニメーターに必要な技術を惜しみなくまとめられている。
江口寿志『江口寿志 アニメーション背景原図集』(玄光社、2017)
アニメーターの大切な仕事のひとつである「レイアウト」という作業の実例集である。超一流のアニメーター江口寿志氏が担当したレイアウトを元に、パースを使った背景原図のテクニックを紹介している。
ブレア、プレンストン『アニメーション・イラスト入門』(マール社、1995)
ディズニー『ファンタジア』、MGMスタジオ『バーニー・ベアー』等の制作で活躍した伝説のアニメーター、プレストン・ブレアが描かれたアニメーションの名指南書であるが、近年新しく日本語訳版が出版されたもの。
藍河兼一『映像演出の教科書』(玄光社、2011)
本書は映像のシナリオと絵コンテを比較しながら解説された書籍であるが、文章からいかに映像に仕立ててゆくかがわかりやすく解説されている。
井上秀明『図解だからわかりやすい映像編集の教科書』(玄光社、2007)
映像の編集という作業が、どう言う意図や手順で行っているかがわかりやすく解説されている。実写映像が中心の解説ではあるが、アニメーションも同じ映像という視点では非常に役立つ知識がまとめられている。
小林準治『手塚プロが教える 動物アニメーションの描きかた』(PHP研究所、2016)
手塚プロの伝説のアニメーターが、人物をはじめ、動物、鳥類、は虫類など「生き物」の動きを線画で解説した作例集。132種類ものの「動き」が纏められている。
GWORLD編集部『デジタル作画アニメーション~紙と鉛筆(アナログ)からPCとタブレット(デジタル)へ アニメの制作現場に迫る!』(ボーンデジタ、2017)
2017年、2018年はアニメーションの現場において、デジタル化が本格的に進んだ大きな変革期になる中で、「デジタル作画」で使用されているアプリと現場でのワークフローが紹介されている。
アニメーションのキャラクターの顔の特徴の分析、アニメーションの基礎的検討として色彩と動きの検討、さらには作品の心理分析と作り手のライフサイクル的なテーマの変遷の心理学的検討を行う。