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アニメーションの動きの特性を知るための10の文献

吉村浩一

知覚心理学分野でアニメーションの動きについて検討した論文はかなりあるが、著書となるとごく少ない。ここでは、運動知覚の専門家でない人にとって読みやすいことを優先し、研究論文ではなく、かつ心理学書に限定することなく、アニメーション制作者の著書を含めて、アニメーションの動きに関心のある人にとってヒントとなる書籍を選んだ。選者が最近関心を強めている「不気味の谷」に関する書籍については英文書も含めた。

吉村浩一
法政大学

知覚心理学の立場から、アニメーションの動きについて研究している。日本アニメーション学会では、「オバケ技法と仮現運動の比較」や、「アニメーションの動きを“不気味の谷”という観点から捉える研究」を行ってきた。本テーマである「アニメーションの動き」に関しては、文献1の第2章のほか、「映画やアニメーションに動きを見る仕組み(佐藤壮平との共著, 2014 法政大学文学部紀要, 69, 87-105)、「実写映画とアニメーションの動きの違い(2018 法政大学文学部紀要, 77, 63-75)」などがある。