日本アニメーションの力 : 85年の歴史を貫く2つの軸
日本アニメが如何にして今日の地位を築き、世界に受け入れられたのかを探る気鋭の研究者の書き下ろし。日本アニメ85年の歴史を「手塚 vs.宮崎」に象徴される二つの対立軸から分析する。
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日本アニメが如何にして今日の地位を築き、世界に受け入れられたのかを探る気鋭の研究者の書き下ろし。日本アニメ85年の歴史を「手塚 vs.宮崎」に象徴される二つの対立軸から分析する。
拙著『日本のアニメーションはいかにして成立したのか』は、日本で初めて外国のアニメーションが上映された明治時代からほぼ100年間を射程に置いている。わたしは、周辺的、境界的な位置にあるアニメーションに焦点を当て、日本でアニメーションの概念がどのように確立し、発展したのかを検証している。恣意的であるが、ここでは拙著に合わせて、日本のアニメーション史を考えるうえで参考になると思う本をあげてみたい。
手塚治虫と宮崎駿という二大巨匠を軸にして読み解く日本のアニメーション史。ひとつの見方として重要である。個人アニメーション作家も取り上げられているが、この部分は貧弱。