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日本コンテンツの海外市場におけるシェア推計とその成長戦略への考察

本年政府が発表した「新たなク―ルジャパン戦略」では、コンテンツ産業を日本の基幹産業と位置付け、その海外市場規模を 2022年時点の約4.7兆円から 2033年までに4倍強の20兆円にすることが目標として掲げられた。このうち、映画・テレビ 番組・アニメの映像三領域合計の 2022年海外市場規模は 1.6兆円ほどとされるが、その対象市場の全体規模やそこでの優劣 について示されていない。そこで、WTOサービス交易統計とメディア市場規模からそのシェアの算出を行ったところ、市場全体比 で1.42.4%のシェアと推計された。しかし、対象市場で寡占的地位にある米国などの状況を鑑みると実質的な難易度は依然として高く、作品そのものの品質向上だけではなく、マーケティングや周辺産業連携=メディアミックス手法の積極展開など包括 的な戦略の策定と実施が不可欠である。

  • タイトル(英語)
An Analysis of the Market Share Estimation and Growth Strategies of Japanese Audiovisual Content in International Markets
  • 発表年
2024年
  • 著者
  • 掲載誌
デジタルハリウッド大学大学院紀要
  • 掲載誌巻号
24(11)
  • 掲載誌ページ
14-19
  • 掲載誌ウェブページ
https://msl.dhw.ac.jp/wp-content/uploads/2024/12/DHUJOURNAL2024_P014.pdf
この論文が含まれるリスト
産業研究部会(増田弘道)

新たな日本の基幹産業として位置付けられたコンテンツ産業は、2033年には4倍強の20兆円とされるが、寡占的地位にある米国などの状況を鑑みると難易度は非常に高く、包括的な戦略の策定と実施を説く。

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