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「アニメーション」の意味は時代や文脈で大きく変わりますし、そもそもこの言葉自体にも歴史性があります。アニメーションを研究するのであれば、その前提を成り立たせる前提について考えることが必須です。「アニメーションとは何か?」 その問いに対する答えは複数あるし、今後もその答えは増えていくのだ、ということを認識するための文献を選びました。
- エイゼンシュテイン、セルゲイ「ディズニー」(『表象07』、月曜社、2013、151-168)
- ノルシュテイン、ユーリ『Снег на траве(草上の雪)』(Красная площадь、2008)
- ロトマン、ユーリー「アニメーション映画の言語について」(『映画の記号学』、平凡社、1987、215-222)
- Leslie, Ester. Hollywood Flatlands: Animation, Critical Theory, and the Avant-Garde, Verso, 2002.
- キッソン、クレア『「話の話」の話 アニメーターの旅 ユーリー・ノルシュテイン』(未知谷、2008)
- 高畑勲『話の話』(アニメージュ文庫、徳間書店、1984)
- Honess Roe, Annabelle. Animated Documentary, Palgrave Macmillan, 2013.
- ワード、ポール 「ロトショップの文脈」(『表象7』、月曜社、2023、79-101)
- Oreilly, David. Basic Animation Aesthetics, 2012.
- 土居伸彰『個人的なハーモニー ノルシュテインと現代アニメーション論』(フィルムアート社、2016)
気鋭のCGアニメーション作家が、デジタル表現の観点から伝統的なアニメーション観を破壊しようと試みた論考。アニメーションの本質とは有機性(生命の創造)ではなく一貫性の創造であるという観点は、デジタル以後を考えるうえで必須。