フィトグラム:人間・植物のアフィリエーション構築
本稿は、フィトグラムと呼ばれる植物内部の化学物質と写真乳剤を混ぜて作られる画像を提案するものである。まず構造・唯物論の映画理論、生物記号学および視点主義にヒントを得て、理論的枠組みを設定する。植物の感覚・知覚の概念が疑問視されることで、人間と植物間でコミュニケーションを図る本物の可能性が生まれる。次に、技術的および自然的要素間の相互依存性が、いかに示唆に富む結果と自発的なアニメーションにつながるかを示すために、フィトグラム作成のための関連材料と方法の要約について言及する。無生物を動かさなくとも、画像は自ら動く。これにより人々はつながり、さらに広いコミュニティの団結と人間と植物の歴史を楽しみながら環境に関する知識を共有できる。自然環境に対する関心や意識を高める上で、このような広範囲なコミュニティを可視化させることは重要である。記述植物学は、生態学的な作法や厳格な行動を説く代わりに、生活環境に前向きかつ充実した気持ちで向き合うことを我々に教えてくれるのである。