レッティング・ゴー:再現と提示とディズニーのアニメーション芸術
本論文はディスニースタジオの主要な転換点において、そのアニメーションに二つのリンクした発展があったことを検討する。一つはこの時代に新しい「知覚のロジスティックス」あるいはディズニー作品の見方と鑑賞法を苦労して作ろうとしたことであり、もう一つはそうした努力を促したこと、すなわちスタジオの初期の現実的な再現あるいは「生命を吹き込む魔法」の強調から、ディズニーアニメーションを再パッケージ化するとともにその経験を再構成する提示的アプローチと称されるものへと移行したことである。これらの発展は、「アニメーションの芸術」に専念した1950年代から60年代におけるディズニーランドTVシリーズのエピソードに見られるものであり、ディズニーアニメーションの新しいスタイルと、最後にはオーディオアニマトロニクスやテーマパークの発展に反映されることになるアニメーションへの新しいアプローチの出現を予期させる。