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『かぐや姫の物語』の臨床心理学的分析

高畑勲監督の遺作『かぐや姫の物語』は思春期の少女の心を描いており、初潮を迎えた姫が心なく迫る大人たちの行動を心理的な障壁と感じ、行動を抑制してしまった結果、生きる意欲を失った物語と見ることができる。 5人の貴公子の姫への求婚も御門の姫を攫いに来たことのいずれも、姫の心を無視した振る舞いであり、姫に耐えがたい恐怖をもたらした。そのため、姫は月に帰りたいと念じてしまった。しかし姫は、月に帰る直前に、自我に目覚め、地球に生を受け、自然を喜ぶ前向き行動力が発揮されないことが罪と悟る。

  • タイトル(英語)
A Clinical Psychological study of “The Tale of the Princess KAGUYA”
  • 発表年
2020年
  • 著者
  • 掲載誌
アニメーション研究
  • 掲載誌巻号
21(1)
  • 掲載誌ページ
81-91
  • 掲載誌ウェブページ
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjas/21/1/21_81/_article/-char/ja
  • DOI
10.34370/jjas.21.1_81
  • キーワード

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