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麻宮騎亜原作『コレクター・ユイ』について――古典文化の継承という側面から

麻宮騎亜の『コレクター・ユイ』は、日本古典文学の伝統と符号する非常に興味深い作品である。一見、その舞台は現代的に見える。しかしそこには古代から人類が受け継いできた精霊の世界は表象されている。事実上、コンピュータ・ネットワーク上で、ユイは妖精と同一視される。さらに、ユイと戦う8つのコンピュータ・ソフトウエアは仏教における4つの要素、つまり土、水、空気、火を象徴している。敵であるグロッサーには4人の四天王が従っている。これは古典的な物語の一つとして看做せるだろう。四天王の物語はヒーロー(もしくはヒロイン)の成長を象徴しており、その意味で麻宮の作品に近いともの考えられる。しかし最終話直前にユイのライバルとしてハルナを追加したのは麻宮自身のオリジナルであり、そうすることで、物語は二人のキャラクターの間の単なる対決にとどまらなくなっている。

  • タイトル(英語)
Kia Asamiya's "The Corrector, Yui"
  • 発表年
2000年
  • 著者
  • 掲載誌
アニメーション研究
  • 掲載誌巻号
2 (1A)
  • 掲載誌ページ
33-39
  • 掲載誌ウェブページ
http://www.jsas.net/index_JJAS.html

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