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「白雪姫」、「シンデレラ」と「眠れる森の美女」―ディズニー初期の手作業による長編アニメーション映画における衣装デザインの諸要素

長編映画における衣装は、映画の物語のための主要な要素として機能し、筋書に関連する何かを表したり隠したりするために意図的に使用することができる。アニメーションにおける衣装デザインはキャラクターづくりに欠かせないものである。しかし、そのデザインの過程に関してはほとんど知られていない。これまでの研究は、手描きアニメーションの歴史、アニメーションフィルムの作成やキャラクター構築などに焦点を当てていた。この論文では、ウォルト・ディズニーの長編アニメーション映画である『白雪姫(Snow White and the Seven Dwarfs)』(1937)、『シンデレラ(Cinderella)』(1950)、『眠れる森の美女(Sleeping Beauty)』(1959)の衣装デザイン過程におけるいくつかの主要な要素について論じ、これらの映画の衣装デザインには、重層化されたプロセスが関わっていることを示す。たとえば、『白雪姫』では、初期のコンセプチュアル・デザインを見ると、最終的なアニメーションの衣装の輪郭が見える。一方、シンデレラやオーロラ姫では、主任キャラクター・アニメーターが最終衣装をデザインしている。さらに、制作時間の遅れが衣装のスタイルにも影響を与えている。衣装の非常に細やかなところや複雑な構造は、描画するのに時間がかかりすぎるため使用されなかった。この論文では、アニメーターが実写フィルムおよびロトスコープを衣装デザインのツールとして使用していたことも明らかにする。さらに、ロトスコープ用事前撮影のために使用された衣装は、通常の衣服とはその構造において異なることも明らかにする。衣装デザイナーの仕事は、登場人物デザイン過程の一部として存在するが、独立した仕事ではない。この論文は、ディズニーの初期の手描きアニメーション映画における衣装デザインの重要性、およびアニメーションの登場人物に対するさまざまな衣装デザインの方法を強調することを目的とする。

  • タイトル(英語)
Snow White and the Seven Dwarfs, Cinderella and Sleeping Beauty: The Components of Costume Design in Disney’s Early Hand-Drawn Animated Feature Films
  • 発表年
2018年
  • 著者
  • 掲載誌
Animation: An Interdisciplinary Journal
  • 掲載誌巻号
13(1)
  • 掲載誌ページ
7–19
  • 掲載誌ウェブページ
http://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/1746847718754758
  • DOI
10.1177/1746847718754758
  • キーワード

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アニメーション